BACK TO THE NY


コンセプトや色を求められる昨今のシーンに彼らが提示するのは 過去の経験を咀嚼し噛み砕き余計なものを全て削ぎ落とした「断捨離ロック」 普通がいちばんむずかしい、普通がいちばんカッコいい。

Vo&Gt 友山真祐 / Ba&Cho バーカウンター青木 / Dr&Cho リョウ / Gt サポートメンバーひろきくん


■いい意味でBACK TO THE NY(以下BTNY)ってBACK TO THE NYじゃなくなりましたよね?

友山:全然違うっすもんね。自分達でもそんな感覚です。だからこそ今回リリースする音源は再録も多かったと思いますし。

■前任Gt脱退後のBTNYってどんな時間の過ごし方をしていたの?

友山:僕のバンド人生の中でメンバーが突然居なくなるって事が今回初めてだったんです。それがあったことで、メンバーが居てくれることや、ずっと応援してくれる人がいる事って当たり前じゃないんだなってことを実感しました。幸せな事なんだって。それに気づいたことで自分の発信先も変わったと思いますし。前作からの2年という時間は僕たちにとって必要な時間だったと思います。
青木:今までの私達ってうまくいかない事を環境や何かのせいにしていたんです。でもそれって本当は自分のせいだったわけで。目を背けていたそういう部分にも気づけたかな。

■そういうのってLIVE感にも出るよね?

友山:自分が思うカッコ良さを見てくれている人にも届けたいって気持ちになったんですよね。それは制作した楽曲にも反映していて。前作「夕景アンインストール」って自分のために歌っていた楽曲ばかりだったんですけど、今作は人に向けて歌っている曲が多いんです。もしかしたら僕自身が誰かに頼りたかったのかもしれない。
青木:今作の1曲目のタイトルがすでに「母へ」って歌っているからね

■だから違うバンドだなって思ったのかもしれない。

友山:自分のために歌っていた時期と人に向けて作り始めた時期の間に出来た曲、つまり答えを模索していた時期の楽曲はかなりボツになりました。
青木:友山さんは完成した楽曲をイジって作り直す事が出来ないんですよね(笑)

■前身バンドからBTNYになって制作された前作に収録されている「Re:set」という楽曲で、リセットされてたBTNYが今作タイトル「リベンジ」と付けた意味合いを聞きたいなと

友山:過去の自分達にリベンジって気持ちはあるんです。でも過去を否定する訳ではなくて前作「夕景アンインストール」という作品は僕自身も大好きですし。でも本音を言ってしまうと「なんで評価されないんだよ!」って反骨心もある。そういう意味では評価してくれない世の中へのリベンジなのかもしれないです。今回また評価されなかったら次のアルバムは「リベンジtake2」というタイトルにして、また今作を全部再録して入れます(笑)

■さっきも話に出て来た「母へ」って楽曲の完成以前と以後でBTNYは雰囲気変わったよね?

青木:この曲最初はもっとゆったりしていて、やたら小難しい事をやってる状態で持ち込まれたんです。でも「母へ」というダイレクトなタイトルならもっとストレートにシンプルに伝えなきゃダメなんじゃないか?って方向でアレンジしていったんですよね。
友山:そういうアレンジをしていく中で僕の歌詞作りも回りくどく書いていたところからすごくシンプルに伝えるって事を重視して書くように変わっていきました。
リョウ:ドラマーからすると2ビート来ちゃったかって思いましたけども。LIVEでまた命削るなぁって。
青木:シンプルにしていく中で2ビートがハマったんです。

■前作「夕景アンインスール」って、アレンジや音作り含めてかなりいろんな事を詰め込んだアルバムだったよね?そこからすると本当にバンドが変わったなぁって思いました。

友山:メロディーを最重要視していく中で、そのメロディーを生かすためには、なるべく余計なものを削っていくって事が自然だったのかもしれないです。尖らせて突き刺すというか。
リョウ:メンバー側としても歌に対する見方が変わったんだと思います。今まではドラムは音数命だと思ってたんですけど、歌を届けたいバンドって考えたら「無駄を削ぎ落す」という考え方になりました。

■いい意味で自分のバンドを俯瞰で見えるようになって来たと。

友山:そんな風になれたのもやっぱりサポートメンバーひろきくんの存在は大きいです。ライブのやり方が変わりましたし。
青木:ギターを弾かないギタリストという衝撃はありました。
リョウ:どっちかというとパフォーマーというか(笑)
青木:ギターロックバンドだったらギターのリフを弾かないって事はありえないじゃないですか?
友山:迷ってた時期にひろきくんが入って「あっ!これがいい」って
青木:それまでは各々メンバー同士でバチバチに戦っていたんですけど、それがメンバーみんなで戦うぞって気持ちになったんです。

■改めて「リベンジ」どんなアルバムになりましたか?

友山:まずは歌を聴いてほしいです。レコーディングでもピッチとかよりも感情を大切に歌いました。
リョウ:ブースから出て来た時、汗だくだったもんね(笑)
青木:ベースやドラムも基本的にシンプルになってます。今までの私達の音源の中で一番飾ってないです。「こういうのを作ったほうがいい」みたいな概念を全部取っ払って、今自分達が大切にしたいモノ、友山さんが伝えたいモノが全部詰まっているアルバムになってます。

■それが「断捨離ロック」と銘打った所以だと。ひろきくんズバリこのアルバムどんなアルバム?

ひろき:いいアルバムです
〜一同爆笑〜
友山:コメントも断捨離や(笑)
(2018.04 No.41掲載)

>>>BACK TO THE NY 公式webサイト