PERO


ペロペロしてやりたいわズ。から改名後初の音源は POPで踊れる傑作ラブソング満載の渾身のフルアルバム「ロマンスロス」完成!
Interview :Vo&Gt.ムカイダー・メイ / Gt.あららぎ


■まずはバンド名の改名の件を聞かないわけにはいかないと思うのですが?

ムカイダー・メイ:『ロマンスロス』の収録曲10曲を聴き終わった時に改名しようと思いました。この10曲は「ペロペロしてやりたいわズ。」の曲ではないな、と漠然と思いました。サポートしてくれていたドラムのファイターが正式加入のタイミングでもあったので、今しかないな、と思ってすぐにメンバーとスタッフに連絡しました。リリースの資料提出まで1週間もないときだったと思います。その節は各方面にご迷惑をおかけしました(笑)。

■「PERO」としてリリースする1枚目のアルバムとして「覚悟的」な重圧はありましたよね?

ムカイダー・メイ:前述したとおり、10曲できあがってから改名を決めたので、その点の重圧は特にありませんでした。ただ、前回のリリースから時間がたっていますし、ひとつひとつの音にこだわりを持って新しいことにもたくさん挑戦しているので、どんな風に受け止めてもらえるんだろう…、という期待と不安が今までにない緊張感をメンバー間にもたらしている気がします(笑)。

■それを振り払うくらいの名盤「ロマンスロス」が完成しました。タイトル「ロマンスロス」に込められたメッセージとはどんな事なのでしょうか?

ムカイダー・メイ:前回のリリースから今日までのあいだにバンドにも各個人にも本当にいろんなことがあって、心にぽっかり穴が空いている時間がすごく長かったんです。まさに私自身が『ロマンスロス』状態だったのですが、そんなときこそアンテナをしっかり張り巡らせてみると案外ちかくにキーワードやヒントが落ちていて。私みたいな『ロマンスロス』状態の人がもしもたくさんいるのなら、このアルバムを聴いて、心の穴にぴったりくるヒントやキーワードを見つけてもらえたらな、と思ってつけました。

■M-1「スローモーションラブ」はリリースの3ヶ月前からMV公開とitunesにてUPされていました。PEROとしての反応や反響をどのように感じていましたか?

ムカイダー・メイ:何か今までとは違うな!と思ってもらえているのは感じました。垢抜けた、とか、ポップになった、とかの具体的な感想は、改名していたからこそ前向きに受け止められたような気がします。ある種、この曲の反応を見て改名は間違いではなかったな、とやっと思えたかもしれないです。

■アルバム全曲聴かせて頂きました。1枚目の「ペロペロしてやりたわ」の時の空気感を感じながらもバンドとしての進化を見せてくれる1枚になっているように感じます。このアルバムで「PERO」が一番伝えたかった事とは?

ムカイダー・メイ:まずはバンドとして、音楽への熱量や愛情、音へのこだわりやライブ活動を通しての成長は純粋に見てほしいと思います。アルバム通してのメッセージとしては、タイトルに込めた思いそのままです。

■M-2「ステップ10」個人的にすごく好きなのですが、歌詞の世界に出てくる女の子怖いですね?PEROの曲に出てくる女の子は誰がモデルだったりするのでしょうか?

ムカイダー・メイ:歌詞の中の女の子が怖いっていう感想よくいただくんですけど(笑)、少なからずみんなこの女の子の要素を持っているんじゃないかと思っていて。歌詞では極端に表現していますが、きっとみんな心の奥のほうで同じこと思っているんですよね。それを抑えたり気づかないふりしたり軽蔑したりすることでバランスを保っているんじゃないかな、と。それならば代わりに私が歌ってやろう、という気持ちでいつも歌詞を書いています。厚かましいですね(笑)。

■M-3「煙」やM-4「エンドロール」で特に感じたんですが、今までの音源に比べてさらにアルバムとしてギターのキレと浮遊感が同時に増したようにも感じます。今作の音作りのこだわりを教えてください。

あららぎ:前作までは、ライブで表現できる音色のみでだいたい曲を作っていたんですが今作ではそれらに加えてシンセサイザー・打ち込み・効果音等を一曲にたくさん入れ込んで浮遊感や曲に対するイメージを今までより広い範囲で表現できるようになったので、そこはとても良かったです。ギターに関しては、今回全部一本のテレキャスターでRecしていまして、その分まとまった音になっててカッティングの音も際立って聴こえていると思います。

■今作のレコ発ツアーのタイトルが「love me tour 2018」と名付けれられています。M-6「LOVE ME すぐに!」がこのアルバムにとって鍵となる楽曲なのかな?と推察したのですが、この曲が担っている役割ってどんな部分なのでしょうか?

ムカイダー・メイ:単純に、みんなで歌えそうだ!ライブで演奏するのが楽しみだ!と思っている曲です。あと『love me tour』って『ロマンスロス』を持って行くのにピッタリだな、と思ったのでツアータイトルにしました。いちばん楽しみながらつくった曲な気がするので、ライブでも楽しんでもらえたらいいな、と思います。

■M-8「さようならサマー」が作り出す空気感はPERO独自の個性だと思うんです。なんと言うか「懐かしい」というか。でも古くはないんですよね。PEROが影響を受けて来たアーティストってどんなアーティストなのか気になります。

あららぎ:曲自体はカラオケの状態で私が作るんですが、さようならサマーに関しますとゲームの『どうぶつの森』の深夜帯に流れるようなイメージで最初作り出しました。そこから広げて深夜の静けさだったり、月明りだったりを表現していった結果そうなりました。影響受けたアーティストさんはたくさんいますが、中でも個人的にthe band apartさん、9mm Parabellum Bulletさん、RIP SLYMEさん、Mr.childrenさん等々ですかね。主に邦楽アーティストさんです。

■M-10「優しくて強い風」は今作の最後に収録されている楽曲の中でも少し異色な感覚を受けました。この曲をアルバムの最後に持って来た理由を教えてください。

ムカイダー・メイ:曲調も爽やかで聴き心地がよいし、歌詞も綺麗な情景が思い浮かぶような仕上がりになったので、最後の曲にふさわしいなと思っています。いろんな曲が収録されていますが、曲順は少しストーリー性も意識していて、心境の変化や成長も見せつつ最後は強く、前向きにしたかったので、『私 いま 生まれ変わるの』という歌詞は、アルバムの最後の曲になることを意識してかきました。一緒に歩き出せるような曲になっていたら嬉しいです。

■ありがとうございます。最後に改めて「ロマンスロス」どんなアルバムになりましたでしょうか?

ムカイダー・メイ:まさに前回のアルバム『ローカリズムの夜明け』リリースからの2年間をそのまま作品にしたような気持ちです。挫折も成長も興奮も挑戦も全て詰め込んでいます。苦しい時間が長かったからこそ生まれた言葉や音も、包み隠さず収められています。たくさんの人に寄り添うことができる作品に仕上がったと思っていますので、ぜひ体感していただきたいです。ライブ会場でもお待ちしています!
(2018.10 No.44掲載)

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