そこに鳴る


緻密に構築されたアンサンブルと孤高の超絶テクニカル重厚サウンド 唯一無二の原点回帰から1年。全てをぶった切るバンド史上最高にソリッドな1枚が完成! その名も「一閃」この2人の本気はとにかくカッコいい!
鈴木重厚(g/vo) 藤原美咲(b/vo)


■昨年5月にリリースしたMini Album「ゼロ」は原点回帰と銘打ってリリースされました。「そこに鳴る」の活動としてはこの1年どんなモチベーションで活動されていましたか

藤原:ありがたいことに、前作「ゼロ」のリード曲「掌で踊る」のミュージックビデオがバンドの知名度や実績を超えて沢山の方々へ届きまして、「ありのままでいい」というバンド活動や音楽にとってとても大切なことに気づくことができました。そこで、会場限定CDのリリースだったり、youtubeでの動画投稿だったり、憧れのバンドとのツーマンライブだったり、各楽器の音作りの見直しだったり、ワンマン公演だったり、ヨーロッパツアーだったり…ただバンドを売るための活動というよりも、メンバーの好奇心の赴くままにやってみたいことを積極的に実現していく一年にしました。バンド活動って楽しいなと思う瞬間がとても多かったです。

■そんな中で秋に会場限定でリリースされていた「re:program」でバンドとしての再構築をしていったということですか?

鈴木:再構築なのかどうかはわかりませんが、「ゼロ」の流れをそのままにという感じですね。曲自体は更にエクストリームにしようという試みもありました。

■2019年は1月にキャリアとして初めてのワンマンをSOLD OUTさせ2月にはヨーロッパ6カ国14公演を大盛況に終わらせ、バンドとしては着実にステップアップしている手応えや実感など感じていますか?

藤原:ライブへ足を運んでくれるお客さんの数が少しずつ増えてきている感覚があります。ほんの少しずつですがステップアップできているのではないかなと思います。

■4月3日に「一閃」がリリースになりました。まずこのタイトルに込められたメッセージを教えてください。

藤原:「一閃」で全てをぶった切りたいという気持ちを込めました。あらゆる現状をぶった切って、もっと面白くしていきたいですね。

■M-1「業に燃ゆ」は先行配信されていたので先に聴かせて頂いていました。思ったのは鈴木さんの歌い方が少し変わった?と。それともヴォーカルをかなり前に出しているとかそんな印象なのでしょうか?

鈴木:常に良くしようとはしているので、声は常に変化していると思います。無駄のない柔らかい声を出したいなとは思っています。

■この曲に関しては圧倒的ツインヴォーカル感という意味でも新鮮でした。

鈴木:ありがとうございます。

■ギターやベースのサウンドも「ゼロ」とは少し印象が変わった感覚だったのですが?

鈴木:ギターもベースも大阪のエヴァ電子にかなりお世話になってまして、インピーダンスを揃えたり、位相を触ったりと、かなりエクストリームな加工をしてもらいまして、前回より更にクリアで無駄のない音になりました。次回では更に良くなります。もう誰も真似できない次元の音になる予定です。

■「生きても死んでも限界です」というワードに心奪われてしまいました。この楽曲の歌詞の世界観について教えてください。

鈴木:自分の中の深層心理みたいな部分を掘り起こして文字にしていった感じですね。この曲は他の曲よりも深度が大きいというか、割とヘビーな気がします。その中から出た言葉が心奪えたのなら嬉しいですね。

■MVは2月の末に公開になりましたね。ここの所は海外のファンに向けてもしっかり作り込まれている感じがするのですが今作の見どころなど教えてください。

鈴木:前作と同じなのですが、MVは飽くまでも曲に付随する映像なので、極力無駄なことはしないように心がています。MVは曲の表現を映像化したものであって、MVがそもそも一つの作品として曲が意図していない表現をしてしまうことは、ラーメンとケーキを混ぜるくらいのミスマッチだと思っているからです。なので、何も考えずに見ていただければ曲の持ち味がわかる作品になっていると思います。それが最大の見所です。

■M-2「絶対的三分間」はドラムのバスドラがとにかく高速。そして「そこに鳴る」史上一番バチバチですよね?

鈴木:バチバチの定義が難しいところなんですが、この曲は個人的にはそんなにバチバチなイメージがなくて、どちらかと言えば「re:program 」が1番バチバチなイメージです。この曲の最後の部分のツーバスの部分は、ふざけてドコドコさせながらハイハットで裏打ちしてるドラムをデモで打ち込んでドラマーに渡したらやってきちゃったんでこうなりました。ドコドコしながらハイハットを開け閉めって普通はできないので、違うフレーズになるかなと思っていたんですけどね。

■M-3「諦念」は鍵盤の入り方が印象的で「業に燃ゆ」「絶対的3分間」とは全然違う世界観を作っていますね。前作「ゼロ」収録の「表裏一体」での手応えからの「諦念」の流れになっていると?そこにさらにどんな進化を求めたのでしょうか?

鈴木:同期を入れるとライブの時ギターを弾く量が減る分歌に集中できて楽しいなと思ってて、ならいっそギターを弾かないでみようということで、ギターソロが始まるまでギターを弾かない曲を作りました。

■前作はドラム以外を全て宅録だったという衝撃事実だったわけですが。今作のレコーディングについて教えてください。

鈴木:今作もドラム以外全て宅録のエクストリームスタイルです。ボーカルはちょこちょこレコスタで録りました。

■M-4「fake fake fake」では「そこに鳴る」的なショートソングが収録されていますが。ここまで短い楽曲ってありましたっけ?

鈴木:ここまで短い曲は初めてです。

■M-5「re:program」は会場限定での音源に収録されていたわけですが、なぜ会場限定という仕様にてリリースに至っていたのでしょう?

藤原:理由は沢山あるのですが、一番大きな理由は実際にライブハウスでそこに鳴るのライブを観て何かを感じて、その結果CDを買うに至るというプロセスに挑みたかったからです。もう一つ大きな理由としましては、このCDは期間限定販売というわけではないので、そこに鳴るのライブへ行ったら買える「名物土産」みたいなものになったらいいなと思って会場限定販売にしました。

■個人的に「一閃」の中でM-6「azure frust」の名曲っぷりにヘビーローテションしているわけですが「そこに鳴る」にとってどんな曲だと言えるのでしょうか?

鈴木:ありがとうございます。昔っぽい曲というか、初期のそこに鳴るがやりそうな曲みたいな位置付けの曲で、拙いけどエネルギーだけはあるみたいなイメージです。アルバムに毎回こういう曲を入れたいなと思っていて、一曲こういうのがあると生粋のそこに鳴るファンは喜んでくれるかなと。

■M-7「生存」は今作の中で唯一のアイデンティティを放っている楽曲ですがこの楽曲をアルバムの真ん中に置かず最後に持ってきた意図を教えてください。

鈴木:シンプルに最後っぽいなという感じで最後にしました。真ん中にするという発想はなかったです。

■ありがとうございました。最後にこの「一閃」というアルバムは二人にとってどんなアルバムになっているのでしょうか?

鈴木:前回で得た手応えをそのままに更にエクストリームでポップに仕上げた一品です。最終的に全てぶった切りたいです。
藤原:すごく、そこに鳴るらしいアルバムだと思います。「ヤバい」という言葉がよく似合います。
(2019.04 No.47掲載)

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