絶叫する60度 × I love you Orchestra


INTERVIEW No.37 2017/07


絶叫する60度 × I love you Orchestra


現在進行形のロードムービー!アイドル?バンド?そういう次元を 飛び越えた存在になりつつある「絶叫する60度」がその旅の途中で巡り会った 仲間とのコラボアルバムをリリース!その名も「剥」 奇跡が重なって完成した感情剥き出し丸裸な1枚がシーンに一石を投じる。 今回はそんな絶叫する60度 with I love you Orchestraの Vo魁とVoもんてろとプロデューサーの濱田にALIVEが直撃!


 

■絶叫する60度にインタビューするのが1年ぶりくらいなんです。この1年はどんな期間でしたか?

 

も:出会いもあり別れも多かった1年かな。

魁:でも本当にあっという間だった!

 

■激動でしたよね?

 

魁:絶叫が仲良くしてたグループが結構辞めてしまったり・・・

も:切磋琢磨して一緒にツアーも回ってきた仲間や、個人的に仲の良かった人達も。。。一緒に出来なくなったのは悲しいけど、続ける事の難しさも改めて感じたし、その人達の分までって気持ちはあります。

 

■そんな中で新しい仲間。I love you Orchestraとのコラボアルバムがリリースになります。

 

魁:コラボアルバムって流れはもう「ノリ」(笑)出会いは何気ない対バン。

も:大塚 Hearts+というライブハウスで。実際一番最初は全く絡みはなかった。

魁:でも彼らの音楽を聴いた瞬間に「ヤバい」というか、感じるものがあった。

 

■歌う、叫ぶ事で感情を表現してきた絶叫する60度にとってインストバンドとの共鳴みたいなことは奇跡だよね?

 

魁:インストでも「こんなに感情出るんだ」って。音楽そのものが言葉って感じ。

も:楽器が歌っている!

濱:実際初めての対バンの打ち上げで話してみてとても考え方が似ていたんです。アンチメジャー。LIVE至上主義。絶叫する60度の歴史でも様々な形で表現してきたんですけど。一番何かが起きるような気がしたというか。実際彼らがインストバンドやってるのは海外で通用するために言葉を省いたってだけの話で。

 

■実際コラボのLIVEも魂と魂がぶつかってますもんね?

も:カチカチに決まってないという自由度の高いLIVEが出来る!「ウェイ!」って! 魁:とりあえずフロアもごっちゃ混ぜになってみんなで楽しもうって感じ!

濱:だから本当に似てたんですよね。

魁:メンタルが似てた!

も:気を使わなくていい!

魁:結果楽しい!

 

■そしてそんなLIVEを重ねていく中でコラボアルバムの制作になるわけですね?

 

濱:その前にI love you Orchestraのアルバムのボーナストラックに参加させてもらって。それが面白っかたんでもっとやってみようかって。

魁:今回の新譜で「作詞していいよ」って言われた瞬間は嬉しかったし、楽しみだった。でも心の中をえぐられるような気がして不安もあった。

 

■今までは誰かの詞を歌ってきたわけだもんね?

 

魁:別の人の書いたものを歌うのはやっぱり「心をその人に寄せなきゃいけない」というか。自分の言葉で歌うとより感情を込めて今の自分のメンタルをモロに出せました。

濱:今までの歌詞は僕が感情移入できるものを歌ってきたし、僕の感情を表現してきたし。そういう所も含めて今回それぞれ書いてきた歌詞たちは曲によって刺さる人が違うとは思うんです。でも誰かには刺さるだろうと。だから二人が出してきた歌詞をリライトしつつまとめるというか、そんな中での魁の詞は完全にネガティブ(笑)

魁:闇(笑)

濱:ネガティヴで人を元気づける手法というか。

魁:同じメンタルの人達と私も同じだから大丈夫っていう。

濱:でもそのままだと「救い」が無いのでそこに出口を足してあげたという。もんてろが書いてきたのは絶叫カーの気持ちを書いた「8522の夢」

も:車のナンバーです(笑)

濱:今のもんてろは自分をまんま表現というよりは何かに投影させるという表現の仕方なんだなとは思いましたけど。

も:箱入り娘でどこに行くにも何をするのも許可をもらっていたあの頃の自分へのって気持ちは歌詞には乗っかってます。

濱:次はもっと剥き出せよとも思ってます。

 

■そういう意味での「剥」なんですね。

 

濱:お互い裸の付き合いで剥がしあって剥き出しにして感情をぶつけ合って抱きしめる(ハグ)。これって一見正反対に見えますけど。僕らにとって剥がす事と抱きしめる事は同じなんだよってメッセージです。

 

■今回はサウンドも媚びてないというか?

 

濱:チャレンジだと思います。みんなが求めるラウドでわかりやすい所には行かず、8ビートで青春パンクでもない。カッコ良いと思って、自分たちの分かりやすいメロディーを素直に表現できたアルバムです。「似てるものはない」そんなアルバムが作りたかった。

魁:好き嫌いは分かれるアルバムな気がする。

濱:でも昔だったらこの曲達はこの2人には歌えなかったと思います。ボカロの曲を歌い続けてきたからこそ。

 

■歌い方も変わった気がする

 

魁:変えたつもりはないんだけど。今回はサクサクいけた。

も:私もあんまり時間かかってない。

魁:自然体で歌えたんだと思う。

 

■実際この楽曲達ってまだライブでやってないんですよね?

 

魁:どんなLIVEになるのか楽しみ!何が起きるのかなぁ?

 

■改めてI love you Orchestraとのコラボは絶叫する60度にとってどんな広がりがあると思います?

 

魁:想像できないです!

濱:僕から見たら今回で完全に絶叫する60度はアイドルではなくアーティストになれたのかなと。2人は歌わされてるわけではないので。ただアイドルという逃げ場を同時に無くしたという事にもなりますが。

 

■覚悟の一枚というか?

 

魁:うん。もう戻れない。

濱:アイドルイベントってリハもないんです。他の人達の使い回しのセッティングの中で自分たちを提供するっていうのは今は精神的に難しい。最高のモノを提供したいという思考になりました。

魁:お客さんにはより楽しんで欲しい。自分がどう見られてるとかよりみんなが楽しんでるのかが大事。「カッコ良かった」より「楽しかった」が今の最高の褒め言葉。

 

■今後の絶叫する60度はどのように進化していくんですかね?

 

も:最近は対バンさんも、すごい人達が増えてきたんです。そんな中でやっぱりまだ通用しないって時もあって。それは私たちの音楽が届いてないって事だから。もっと影響力のあるアーティストになりたい。

魁:会場を巻き込むチカラがもっと欲しい。

濱:レベル高い話だよね。人間力というか。もしかしたら年を重ねる事が答えなのかもしれないけど。正直な話、ライブ会場を巻き込めるバンドを見てそれにこの2人が影響された時点でこの2人は少しずつ成長しているんだなと思います。

 

■最後に今回のアルバムはどんな1枚なのでしょうか?

 

魁:人間は心を裸にすればみんな本質は一緒なんだよ。それが伝えれればいいかなって思ってる。

も:このアルバムを名刺代わりとして行った事ない場所で、いろんな人と出会ってさらに世界が広がったらいいなって思っている1枚です。

濱:今回絶叫する60度を剥き出しにした事によって変わる事ってあると思うんです。魁の「ドス黒さ」 を明確に出してしまったし、もんてろはキャラと違って「優しさ」みたいなのも出してしまったし。さらにはアルバムの4曲目「泡末の今、未来の過去。」は絶叫する60度が未来に解散してしまった時の事を思い浮かべてリアルに書いてます。そういう意味も含めてみんなにノーヒントでこの音源を投げるってのは楽しくて「期待してたのと違った」って言われるのも面白いかなと。